大阪府、奈良県での、新畳や畳替えのコツを、解説しています。(島田畳店提供)

 ・知ってください、畳のこと

 知ってください、畳のこと


値段表を見る前に


2005年10月02日

もし、このサイトが、売上至上主義、というか、100%金儲けに走ったとしたら、もう、前面作り直しでしょうね。
だって、通販サイトにありがちな、お申し込みボタンもないし、そもそも、値段表すらないんですから。

 そういえば、たたみ値段表って、ちょっと、わかりにくいですよね?
原料である、イ草の品質は、お米と一緒で、毎年変わるし。
仕入れ値も、野菜の相場みたいに、毎月ころころ変わるし。

 余談ですが、お米の場合同じ「コシヒカリ」でも、デパートによって、ビックリするぐらい、味と値段に差がありますよね?
 たたみも結構同じようなものみたいです。

 そもそも、たたみ業界共通の商品名ってのがないですよね。
 たとえば、「熊本産麻糸(ダブル)」みたいな、呼び名を商品名にしてたり、
 「高級品」とか、独自のランク付けしてみたり。
 「アパート用」のように、なんとなく、使い道で分けてみたり。
 たたみ屋さん側で、苦しい分類しています。(ウチでも苦しみながら、やってます)

 話はそれますが、「熊本産麻糸(ダブル)」では、商品や、品質を特定できません。
 これは、ワインで言えば、「外国のの赤ワイン」っていうぐらい、大雑把な言い方なのです。
 ランクどころが、銘柄も、価格も、まったく把握できません。

 だから、極端な例をあげれば、
 京都の畳屋さんが「これは、アパート用、バーゲン品ですよ。」と、ぞんざいに扱う畳も、
 東京へ行けば、「うん、なかなかの上等品。床の間のあるお部屋で、お使いください。」という扱いに変わるかもしれません。

 つまり、何が言いたいかといえば、こういうことです。

 見本もみずに、適当な商品名だけでは、値段を比較できないんです。
 ウソみたいな話ですが、私たちでも、混乱します。
 生産農家から、「今度のやつは、かなり良いできですわ。」と、自信満々で、材料が送られてくるのです。
 そして、そういうときに限って、ウチの古株の職人さんが、品物を開封します。

 品物がダメなときは、職人さんの反応を見てれば、一目でわかるんですよ。
 職人さんが、苦笑いしながら、腕組みして動かないんです。
 ウチの職人さんは、口の悪い人が少ないので、「返品してくれ」とは、面と向かって言って来ませんが、顔をみると、明らかに「こんな材料、使い物にならんわ。」と、書いています。
(私の息子は例外で、「ダメダメ、即、返品。」と、くってかかってきます。)

 そうなんです。たたみを値踏みするときは、かならず実物をご覧になってから、見てください。
 プロの私たちでも混乱するぐらいなのです。


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